notice, realize, recognizeの違いは?

notice, realize, recognizeの違いは?

“notice” の「気付く」

3つの中で一番分かりやすいのが “notice” ではないかと思います。
英語の貼り紙や標識・手紙などに “notice” と書かれているのを見たことがありませんか?
この”notice” は名詞で使われていて「通知、通達、告示」などと訳されるのですが、究極に簡単に言えば「お知らせ」みたいな意味です。「掲示板」も英語で “noticeboard” と呼ばれます。
そんなふうに目で見える形にした「お知らせ」には “notice” という名詞がよく使われるのを知っていれば、動詞の “notice” も理解しやすいと思います。動詞の “notice” は「気付く」と訳されますが、見たり・聞いたり・臭ったりという五感で感じる「気付く」に使われます。
上に出てきた1番の例文「髪切った?」「そうなの!気付いてくれてありがとう」は、目で見て気付いたことですよね。なので、
Did you get a haircut? -Yes! Thanks for noticing.
のように “notice” が使われます。
その他にも「焦げ臭いことに気付いた」なんかも嗅覚を使っているので “I noticed a burning smell” と表すことができます。

“realize (realise)” の「気付く」

“realize” の定義はオックスフォード新英英辞典ではこうです。
become fully aware of (something) as a fact; understand clearly
ここに書いてあるとおり、ポイントは “become aware” と “understand” なんです。
“realize” が使われるのは、今まで気付いていなかった何かの事実に「気付く」や、事の重要性を認識した時などの「気付く」です。
I realized last night.
I wasn’t loved by him.
He didn’t get angry or apologize, he just said it was over.
I can’t respond to your feelings.
It took only 3 minutes to get the answer.

“recognize (recognise)” の「気付く」

最後は “recognize” です。実は “recognize” にもハッキリとした特徴があるんです。
それは英英辞書の定義を見ればすぐにわかります。
identify (someone or something) from having encountered them before; know again
以前に出会ったことがある何か・誰かに「気付く」ですね。「以前に出会ったことがある」がポイントです。
もっと簡単に言えば、「見覚え・聞き覚えがあって分かる」のような「知っているもので認識する」というニュアンスなので、初めて出会う「気付き」には使われないんです。
ここで、同窓会の場面を想像してみましょう。
昔は知ってた人なのに見た目が変わっていて「君だと気付かなかったよ!」という、上の3番のような例文には、